はなのプリンス、プリンセス

寒くなりました。はな⇒鼻の季節です。当院でも鼻汁をたらしたかわいいはなのプリンス、プリンセスたちが増えてまいりました。大人でも鼻水がふえると不快感が増すのですが、小児では、特に鼻をかむことのできない幼児以下ではなおさらです。開業したての頃、あるお母さんに「鼻水なんて吸ってもらってもきりがないんじゃないの?」と言われたことがあります。確かにお母さんがそう思われるのも仕方のないことですが、鼻汁を放置しておくと後鼻孔から咽頭側(鼻のずーっと奥からのどの方向)に流れしつこい咳や痰の原因となります。耳鼻科で鼻汁を吸引除去してもらったその夜はお子さんがぐっすり眠れ、自分も久しぶりにゆっくり寝れたといってくださったお母さんも結構いらっしゃいます。RS,アデノウイルス、インフルエンザなどの感染のあとは特に鼻汁が多くなってずっと咳などが長引くこともあります。病院での吸引器の吸引圧と比較すれば吸引力は落ちますが、病院に来られない時は自宅でもドラッグストアで市販されている鼻吸い器を使っていただくこともおすすめします。その時は入浴後の鼻水がやわらかくなっているときが吸引しやすいです。これからまだまだ気候的にも耳、鼻の悪くなりやすい時期が続きます。皆様、暖かくして適度な加湿を保ち、ご自愛くださいまして、年末年始をおすごしください。(写真は11月横浜での耳鼻科講習会会場近くのショッピングモールに飾られていた大きなツリーです。デビクロが飾られていましたが、写真では小さくてわかりずらいのが残念…..)

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